ティファニーの食器ミニ知識
ティファニーは180周年を迎えます。
ティファニーのホームコレクション
ティファニーは言わずと知れたハイジュエリーブランドですが、実は食器の歴史も長く、創業者の息子ルイス・コンフォート・ティファニーはアールヌーボーデザインをリードする存在で、ホームコレクションは現在アンティーク市場で高額で売買されています。またホワイトハウスで使用される陶器や、各国から訪れる要人たちへの贈品などにも使用され、第36代アメリカ合衆国大統領リンドン・B・ジョンソン氏とその奥様のために、ホワイトハウスの食器製作をデザインしたとあります。
他にも150年以上の歴史を持つティファニーのトロフィーは、スポーツ界で優秀な成績を残した証拠でもあり、ポロ、セーリング、競馬、その他多くの競技で勝利の象徴として選手、アスリート達の目標の的となっています。
1909年にインディアナポリス500のために製作したインディアナポリス・レースのトロフィー。さらに、NFLスーパーボウル®のトロフィーは1967年以来ティファニーがデザイン製作。全米オープンテニスの優勝トロフィーは20年以上製作されているそうです。
その完璧なまでのティファニーの持つ造形美を普段の生活の一部として使用できるホームコレクションは世界的に多くのファンが存在します。
エルザ・ペレッティの存在
そのティファニーの中でも圧巻のデザインで2009年に大英博物館に永久所蔵されたのが、ペンダントネックレスで有名なオープンハートやビーンズシリーズをデザインしたエルザ・ペレッティのコレクションです。エルザ・ペレッティはイタリア・フィレンツェ出身のモデル兼デザイナーで、1974年にティファニーのデザイナーに就任し世界で活躍していた彼女がティファニーのデザイナーに就任したこと自体が多くの話題を呼びました。
『有機的で官能的なフォルムは20世紀のジュエリーデザインに大きな変革を引き起こし、世界中の人々を魅了しました。優れた“職人”としての才能を持つ彼女が、科学者のような鋭い洞察力と彫刻家の視点をもって“自然の造形”を捉えると、リンゴやビーン(豆)、ヘビといった見慣れた形が全く新しい、魅力あるフォルムに生まれ変わるのです。』(ティファニーHPより)
彼女はホームコレクションを「家を飾るオブジェクト」と捉え、極めて実用的で派手な装飾はなく、他のデザインと同じようにモダンなミニマリズムを極めていると言っても過言ではありません。
彼女のデザインには揺るぎない独特の個性が見られ、シンプルかつ大胆で見る人を一瞬にして魅了させてしまう独創的な美しさがあります。
見ると思わず触ってみたくなるようなデザインは、どのデザインも手に馴染みやすく、優しく柔らかな流線形でシンプルな佇まいは様々な場面でも違和感なく存在し、周りの物も引き立てます。
イタリアの祭壇画からインスピレーションを受けたと言われるボーンキャンドルスティックは正に骨をモデルにした流線形が美しく、その佇まいから特別な雰囲気を醸し出し、大切なイベントの期待を高めるアイテムです。
中でも、スターリングシルバーのボールで傑作の一つと言われる「サムプリント ボール」は世界的に有名で、内側にはブルーエナメルで彩色されています。一見日本の茶道具をも連想させるフォルムで、鍛金されたシルバーがクラフトマンシップを感じさせると同時にどこか懐かしさを感じる質感となり、伝統と革新を同時に感じさせる逸品です。
ウエディングアイテムとして
日本では結婚式の引出物として多く流通していますが、その多くがペアセットです。現在ではインターネットで1セットから追加購入できるようになっていますので、ディナーセットのアイテムとして買いそろえる方も多くいらっしゃいます。また、ベビーギフトとしても愛用される「パダド」シリーズのカトラリーは特に人気の商品です。
他にもティファニーの象徴であるブルーボックスをモデルにしたカップやプレートは女性の憧れをそのまま食卓に表し、思わず惹きつけられてしまうデザインです。
大切な人へのプレゼントに始まり、エンゲージやウエディング、ベビー誕生の祝賀など、慶事の象徴ティファニー。そんなティファニーのテーブルコレクションは正に喜びの象徴です。
ご不要なティファニーの食器やテーブルウェアがございましたら、ご連絡ください。